漱石hommage 吾輩はクルマである(再)
カテゴリー
:ショールームダイアリー
スタッフ
:高橋 勇太 / タカハシ ユウタ
[店長]
[2020/10/10]
その昔、日光には反省する猿が居た。
今でも居るのだろうか。
芸として反省をしているような振りなのか 猿も本心から反省しておったのかは
猿本人に聞いてみないと分からん。
因みに吾輩の辞書には反省という言葉はない。 何故なら吾輩は完璧なクルマだからである。
話が逸れた。猿でも反省する振りは出来るのである。
それよりも高等な人間ならば 反省する振りくらいなら訳もない事であろう。
先日も 目覚め早々に反省をしていたのは屁喜男である。
反省しながらの目覚めなど 本人にとっても気分の良いものではなかろうが
先ずお天道様に申し訳のない事である。
前日の夕方 平生一人で仕事をしている屁喜男を県外の同朋が訪ねて来た。
私的な旅との事でご婦人も一緒であった。
寒くなりましたな。お変わりないか。景気はどうですか。など
長めの時候の挨拶で済ませばよいものを
例によって酒席まで同席する始末である。
詰まらない男とは一緒に酒を飲まない。のが屁喜男の主義らしいが
先日は余程嬉しかったのであろう。
それにしてもだ。
ご婦人との水入らずの時間を深夜まで邪魔するとは。
後引上戸も大概にしたほうがよいであろう。
屁喜男よ。 反省する振りなら猿でも出来る。
お天道様に申し訳の立つ朝を迎えなさい。